花見川諸島で何が悪い!


日本のアーキテクチャは、ガラパゴス化されているため世界標準じゃない。世界から遮断された現状では、今以上の発展はありえない。
とかいっている奴は、勘違いしている。
発展しない理由が、ガラパゴス化によるものなんて、まったく本質ではない。
発展しない本質は、物が良くないからだ。少し乱暴な言い方ではあるが答えはこれしかない。
違う言い方をするのであれば、技術の成熟度が薄いからとも言えるだろう。決してガラパゴス化のせいではない、その証拠として日本の食品業界はガラパゴス化の中で生まれたものが世界標準になっているものが多い。この事実はガラパゴスの世界で成熟した(独自進化した)結果が、良い物として世界に認められた事を証明している。


日本の食品で世界に認めれている物として、直ぐに思いつくのは、ソイソース(醤油)でろう。
醤油以外にも、「ネリわさび」や「ガリ(生姜)」等も世界で認められている。近年の製品では「マヨネーズ」が日本で独自進化し、世界に認められた製品だ。
マヨネーズは西洋のソースだろう?と思われた方も多いだろうが、日本のマヨネーズは西洋のソレとはことなり、明らかに日本独自文化の中(ガラパゴス化)で、進化したソースである。まず味がまったく別物である。
日本のマヨネーズは甘さを控え、酸味が加えられている。そして、コクを出すために卵の全てを使うのではなく卵黄しか利用しないといった徹底した独自進化ぶりだ。
次に、容器の進化である。西洋ではマヨネーズの器は瓶であり、取り出す時には、スプーンなどですくいだすのが一般的だが、日本のマヨネーズの器は、あの独特な容器である。手を汚さずに好きな分量をかける事が出来るすぐれものである。味、器の両方が世界で認められている。


調味料以外でも食品部門では、日本で独自進化した製品が海外に認められている。
ラーメンなどは、その代表的名ものであろう。最近は、日本の有名ラーメン店が海外に進出して成功をおさめた話もチラホラ聞こえてきているが、昔から世界に認められた製品としてラーメンは存在する。いわゆる即席麺である。
袋の即席麺からはじまり、カップ型の即席麺のすべてが世界で認めれている。
日本以外で、即席麺をここまで進化させた国は他にあるだろうか。味にこだわり、値段にこだわり、器にこだわる。挙句にはカロリーや健康にこだわる。
即席麺の位置づけとしては、こだわりすぎ、やりすぎとしか思えない追求ぶりだ。
日清とまるちゃんがカップめんの器の裁判で争った経緯があるほどのコダワリが、そこにはある。
しかし、このこだわりすぎ、やりすぎが世界で認められた要因でもある。
そういえば、本当かどうかは知らないが、ダイソンの社長がCMで日本人の追求する姿勢を見習って、ダイソンの掃除機を追及して作った。とか言っている。
日本人の追求する(こだわる)する姿勢は、世界でみとめられているのだ。


で、結局なにがいいたいのかというと、ソフトウェア業界は他の業界と比べると追求する(こだわる)姿勢が淡白な気がする。
世界標準が必ずしも良い物ではない。特にソフトウェア業界は日進月歩の勢いでいまだに進化を続けている。いわゆる常時不安定状態にある。
そのような世界で、世界標準といわれているものが次々と出てきても、それは机上の空論である場合が多い事に気がついて欲しい。
まれに実績ベースで世界標準になるものがでてくるが、それは新技術ではなく枯れた技術である場合がほとんどである。
そういった状況下で、○○標準にしなければと考えると縛りが増えるだけでなんのメリットもない世界が出来上がり、モチベーションなんかは北極星のかなたまで吹っ飛んでしまう。
プログラム言語も同様である。設定ファイルで疎結合を歌いXML地獄を生み出した。そんなXML地獄から救ってくれたのが、規約ベース開発だ。
しかし、全てを規約で作り上げたため、今度は規約地獄が世にはびこった。今では、規約地獄から開発者を救うべく、アノテーション地獄を作り上げようとしている。


で、やっぱり何が言いたいのかというと…ガラパゴス諸島ではなく花見川諸島で進化したTryGun3(EzServlet,EzJDBC)いいすよ。って言う自社へのアピールかよ( ̄O ̄し)